Rubyについて今日は紹介するよ!
- Rubyとは?
- Rubyができることって?
- Rubyの勉強方法は?
- Rubyの将来性は?
などの疑問をお持ちの方の悩みを解決できる記事になっています!
この記事では、現役のフリーランスエンジニアがRubyの特徴、できること、将来性、勉強方法について解説します!
記事を読めば、Rubyの特徴や効率的な勉強方法について理解できますよ!
それでは、見てみましょう!
- Rubyに興味がある人
- Rubyで何ができるか知りたい人
- Rubyの学び方を知りたい人
目次
Rubyとは?
Ruby(ルビー)は、日本で生まれたプログラミング言語で、1995年に一般公開されました。Rubyはスクリプト言語で、オブジェクト指向を取り入れ、拡張性が高く、コードを簡潔に書くことができます。
Rubyは非常に人気の高いプログラミング言語で、多くのエンジニアから使われています。世界中の都市でユーザーグループやカンファレンスが開かれたりなど、活発にコミュニティが形成されています。
Rubyは、フリーソフトウェアなため無料です。誰でもコピー、変更、再配布が可能です。このような自由さが人気を広めた一因でもあります。
また、2004年に誕生した「Ruby on Rails」によってさらにシェアが拡大しました。
Ruby on RailsとはRubyをベースにしたWebアプリケーションフレームワークで、今でも多くの有名企業やエンジニアに使われています。Ruby on Railsに関しては次節で解説します。
Rubyは、TOIBE指標のような人気や成長の度合いからプログラミング言語を測る指標のほとんどで、 トップ10内にランクインし、日々進化を遂げています。
Rubyの特徴とは?
Rubyの特徴は、次の通りです。
- シンプルで書きやすい
- スクリプト言語
- オブジェクト指向
- Ruby on Rails
- RubyGemsでパッケージ管理
- 書籍が充実している
シンプルで書きやすい
Rubyの最大の特徴は、文法がシンプルで初心者にも書きやすいことです。
Rubyの作者である、まつもとゆきひろさんはRubyについて「最も重視しているのはストレスなくプログラミングを楽しむこと」と述べています。
私も業務でRubyを使う機会が多いですが、Rubyは他の言語と比べると記述量が少なく、直感的にコードを書けると思います。
簡単なサンプルコードを見てみましょう。
puts "hello world"
array = ["りんご", "みかん", "ばなな"]
print(array)
実行結果:
Hello world
["りんご", "みかん", "ばなな"]
puts
とprint
で値を出力しています。
関数を実行するときは、puts("hello world")
のように()
をつけることが多いですが、Rubyでは省略可能です。
Rubyはこのように省略して記述できる仕様のため、コードをシンプルに保つことができます。
スクリプト言語
Rubyは、スクリプト言語です。
スクリプト言語とは、プログラムの実行やコードの記述を簡易的にできるプログラミング言語です。
「プログラミングの実行や記述を簡易的にできる」とはどういうことでしょうか。
スクリプト言語とは別に、コンパイル言語というものがあります。
コンパイル言語とは、プログラムを実行する前にコンパイルが必要な言語です。
コンパイルとは、コンピュータが理解できる形式に変換する作業のことを言います。プログラミング言語は人が理解できるように作られています。しかし、コンピュータは理解できません。そのため、人が書いたコードをコンピュータが理解できるように変換してあげる必要があります。
コンパイル言語は、そのコンパイル作業をプログラムの実行前に行います。そしてコンパイルした結果をコンピュータに読み込ませて、プログラムの処理を実行します。
コンパイルが通らないとエラーが出続けるため、プログラムをいつまでも実行できません。
そのため、コンパイル言語は
- 記述量が多くなる
- コンパイルに時間がかかる
- 初心者には難しい
などのデメリットがあります。
一方、スクリプト言語にもコンパイル作業は発生します。スクリプト言語のコンパイルは、プログラム実行時に行われます。
そのため、コードを書いてすぐにプログラムを実行できるというメリットがあります。また、コードの記述量も少なくなるように設計されています。
コンパイル言語よりも実行速度が遅くなる側面がありますが、初心者にはわかりやすい作りになっています。
Rubyはスクリプト言語です。そのため、コード量が少なく、すぐに実行できるのです。
オブジェクト指向
Rubyはオブジェクト指向のプログラミング言語です。
オブジェクト指向とは、あらゆるデータや対象を「もの」として扱い、「もの」を効率的に組み立ててプログラムを作る手法です。オブジェクト指向は、大量のデータや機能を扱うような大規模開発に向いています。
オブジェクト指向自体は、一つの概念なので他のプログラミング言語でも使うことができます。
Ruby以外で、オブジェクト指向を取り入れてるプログラミングは次の通りです。
- Java
- PHP
- JavaScript
- Python
- C++
Ruby on Rails
Ruby on Railsは2004年にデイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソンによって開発されたWebアプリケーションフレームワークです。
Webアプリケーションフレームワークとは、Webアプリケーションを開発するためのサポート機能がまとまっているツールのことです。
Webアプリケーションには、データベースの操作、httpリクエストの処理、メールなど多くの機能が必要とされます。これら全ての機能をゼロから作ると大変ですよね。Webアプリケーションフレームワークは、そのようなWebに関わる機能が備わっています。そのため、初心者の人でもすぐにアプリケーション開発ができるようになっています。
Ruby on RailsはRubyがベースのWebアプリケーションフレームワークです。世界中のエンジニアに使われ、今現在もコミュニティは活発です。
日本でも多くの企業に使われているので、需要の高い技術です。
RubyGemsでパッケージ管理
引用元: RubyGems
Rubyのパッケージ管理は、RubyGemsを使います。RubyGemsとはパッケージ管理システムです。
パッケージ管理とは、アプリケーション開発で必要なパッケージ(ライブラリ)を管理することです。
ライブラリとは、便利な機能がまとまったものです。例えば
- メール送信ライブラリ
- フォームライブラリ
- テスト管理ライブラリ
- ログイン機能ライブラリ
- 検索機能ライブラリ
- 画像アップロードライブラリ
などがあります。ライブラリは、プログラミング開発をサポートするために作られたひとまとまりの機能です。エンジニアは適宜、必要なライブラリをインストールして使用します。
Rubyでは、ライブラリ(または、パッケージ)を「gem」と呼びます。
前述した、Ruby on Railsもgemの一つです。
各gemは、Rubygemsのサイトで確認できます。
ライブラリの依存関係を解決する「Bundler」
エンジニアはアプリケーションで必要なgemをインストールしますが、gemの数が多くなると管理も大変になります。その管理の複雑性を解決するために、「Bundler」が使われます。
Bundlerとは、複数のgemの管理をするためのライブラリです。Bundler自身もgemであり、gemを一元的に管理する機能を提供しています。
「Gemfile」というファイルを作成し、必要なgemを記載してインストールします。アプリケーションで使うgemをこのGemfileにまとめておくことで、一元的にgemを管理できます。
gemとBudlderの関係性をまとめると、次のようになります。
用語 | 用途 |
gem | ライブラリ・パッケージ。まとまった機能を提供する |
RubyGems | gemの管理システム。gemの管理コマンド、repositoryなどをまとめたもの |
Bundler | 複数のgemの依存関係を管理するライブラリ。Gemfile、Gemfile.lockでプロジェクごとに管理できる。 |
書籍が充実している
RubyやRuby on Railsの書籍は充実しています。日本語の書籍も多く、最新のバージョンを学ぶことができます。
書籍はたくさんありますが、いくつかおすすめをご紹介しておきます。
「パーフェクト Ruby」で基礎を習得し、次にRuby on Railsの使い方を学習しましょう。いきなりRuby on Railsをやると、文法がわからずに挫折する可能性があるので基礎からやるのをおすすめします。
Rubyを使うと何ができるの?
Rubyを使うと様々なアプリケーションを開発できます。
よく開発されるアプリケーションは、次の通りです。
- Webアプリケーション
- APIサーバー
- スクレイピングプログラム
- スマホアプリ開発
- ゲーム開発
Webアプリケーション
Webアプリケーションとは、Webで提供されているサービスのことです。
例えば、ショッピングサイトやSNS、ブログ、求人サイトなどです。
RubyのWebアプリケーション開発では、Ruby on Railsが使われるのが主流です。前述した通り、Ruby on RailsはWebアプリケーション開発に特化した機能が提供されています。エンジニアはゼロから構築しなくても、Ruby on Railsを使えばすぐにWebアプリケーション開発をすることができます。
APIサーバー
Rubyは、APIサーバーの開発にも使われます。
APIとは「Application Programming Interface(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)」の略で、「プログラム同士をインターフェースを通じで繋げる機能」です。
APIの仕組みを使うと、様々なプログラムを組み合わせて一つのサービスを作ることができます。
例えば、TwitterやインスタグラムもAPIを提供しており、API経由でツイートや写真を取得できます。そして、その取得したデータを自分のWebサイトに表示させることができます。
APIサーバーは、APIの仕組みを利用して、データを提供するサーバーです。
APIサーバー構築でもRuby on Railsが使われます。Ruby on RailsにはAPIモードという機能があり、APIサーバーに特化した機能のみ構築できます。
スクレイピングプログラム
スクレイピングとは、Webサイトにある情報を取得して加工する技術です。
例えば、複数の求人サービスのデータを一度に確認できるWebサイトがあるとしましょう。複数の求人サービスのデータ取得を人の手でやることも可能ですが、膨大な時間がかかります。
その作業をコンピュータにやらせるのが、スクレイピングプログラムです。
Rubyでは、「Nokogiri」というgemでスクレイピングを作ることができます。
スマホアプリ開発
Rubyでスマホアプリ開発も可能です。
スマホアプリ開発というと、SwiftやKotlinが使われるのが一般的です。
しかし、Rubyも同様にスマホアプリの開発ができます。例えば、「RubyMotion」という技術を使えば、AndroidとiOSのアプリ開発ができます。
クロスプラットフォームで効率的にスマホアプリの開発ができるのが特徴です。
ゲーム開発
Rubyはゲーム開発用のライブラリが提供されているので、ゲーム開発もできます。
例えば、GosuやDXRubyで2Dゲーム開発ができます。
Rubyで作られているサービス
Rubyは人気があり、需要の高いプログラミング言語です。日本国内でも多くの企業がRubyを使用しています。
Rubyが使われている代表的なサービスは次の通りです。
- クックパッド
- 食べログ
- クラウド会計freee
- note
- ココナラ
- Gunosy
- スペースマーケット
これからWebエンジニアを目指す人は、Rubyがおすすめです。
なぜなら、初心者が学習しやすく、かつ需要が高いためです。
すぐに習得はできませんが、使いこなせるようになれば強力な武器になります。
Rubyが使えるとなれる職種
RubyとRuby on Railsが使えると、バックエンドエンジニアになれます。
バックエンドエンジニアは、Webサイトの裏方の役割をします。
裏方の役割とは、サーバーやデータベースの仕組みを作ることです。
例えば、ショッピングサイトでは、商品の管理や在庫の管理、決済の手続きなど多岐に渡ってやることがあります。
その一つ一つの機能はサーバーという場所で処理がされます。
そのサーバーで行われる処理を作るのがバックエンドエンジニアです。
バックエンドエンジニアの詳しい解説は、こちらをご確認ください。
Rubyエンジニアの年収は?
Rubyエンジニアの年収は、どのくらいでしょうか。Rubyエンジニアを目指す人は気になるところでしょう。
転職支援サービスなどを見ると、Rubyエンジニアの年収は400〜700万円程度とされています。
「求人検索エンジン スタンバイ」」によると、平均年収は「550万円」となっています。
引用元: 求人検索エンジン スタンバイ
日本の平均年収と比べると、高い傾向ですね。
スキルの高いRubyエンジニアは独立して、もっと稼いでいます。
エンジニアは作ってナンボの世界なので、スキル次第ではもっと高い年収を狙うことも可能です。
Rubyの今後の将来性は?
Rubyは、今後も発展が期待されるでしょう。
なぜなら、Rubyのコミュニティは常に活発で、日々バージョンアップをして、進化しているからです。特に、Ruby on Railsを使っている企業は多いので一定の需要があります。
さらに現在、日本のIT業界は深刻な人手不足に陥っています。実際に、経済産業省のデータによると、2025年には約40万人、2030年には約45万人が不足すると試算されています。
労働人口が年々減少しているのも関わらず、企業はITへの投資をするため、エンジニアの需要が高くなっているのです。
求人サイトでもRubyの需要が高いのがわかります。実際に、私の周りでもバックエンドエンジニア、特にRubyを使えるエンジニアを探している企業はたくさんいます。
これからバックエンドエンジニアを目指す人は、Rubyを始めてみましょう。そして、新しい技術を常にキャッチアップしていけばエンジニアの価値を高め続けられます!
Rubyを習得するには
Rubyを習得するためには、まずは基礎を学習して、次に実践学習をしましょう。
- プログラミング学習サイトでRubyを始める
- プログラミング本でRubyの仕様を理解する
- ポートフォリオを作る
プログラミング学習サイトでRubyを始める
基礎を身につけるには、プログラミング学習サイトがおすすめです。
なぜなら、プログラミング学習サイトは、環境構築が不要ですぐにプログラミングを始められるからです。
例えば、Progateなどのプログラミング学習サイトを活用すれば、簡単にプログラミングを始められます!
Progateは「Ruby」「Ruby on Rails」を学べます。また、それ以外にも「Git」「コマンドラインツール」を学べるので試してみてください!
プログラミング本でRubyの仕様を理解する
基礎学習では、プログラミング本も有効です。
プログラミング学習サイトでは扱えきれない細かい仕様を学べます。
前述した、おすすめの本を活用してみましょう。
ポートフォリオを作る
次に実践として、ポートフォリオやアプリを作りましょう。
アウトプットすることでプログラミングをより理解できます。
基礎ではプログラミング言語の特徴や使い方を学び、実践ではアウトプットすることで効率的にプログラミングを習得できます。
エンジニアへの具体的なステップ
プログラミングを学習しただけでは、エンジニアにはなれません。
エンジニアになるための具体的なステップは次の記事で解説しているので、参考にしてくださいね!
最短でエンジニアになりたい人は
最短でエンジニアを目指すひとは、プログラミングスクールに行きましょう!
独学でも勉強できますが、時間がかかるのは事実です。
実践的なスキルをつけるにはプログラミングスクールの方が効率的です。
なぜなら、プログラミングスクールだと実践的な課題をやったり、プロのエンジニア講師にいつでも質問できるので独学よりも早く習得できるからです。
初心者の頃は、エラーに遭遇すると挫折しやすいです。プロに教わった方が自分で調べるより遥かに効率的です。
例えば、TechAcademyだとRubyの実践的なコースがあります。
- 「Webアプリケーションコース」… Ruby on Rails でオリジナルサービスを開発
その他にも、プログラミングスクールでは実践的なプログラムが用意されています。独学ではできない体系的なプログラミング学習と転職支援を受けられます。
プログラミングスクールは当たり外れがあると言われてます。実際に、無料のプログラミングスクールで失敗したという人もいます。
こちらの記事では、失敗しないために厳選したプログラミングスクールをまとめています。すぐにエンジニアに転職した方は検討してくださいね!
まとめ
この記事では、Rubyについてまとめました。
今ではたくさんのプログラミング学習サイトや本があります。実際にコードに触れると、プログラミングの雰囲気を掴めますよ!
皆さんがエンジニアになれるのを応援しています!