バックエンドエンジニアについて今日は紹介するよ!
- バックエンドエンジニアって?
- バックエンドエンジニアの仕事内容って?
- バックエンドエンジニアの年収は?
- バックエンドエンジニアの今後は?
などの疑問をお持ちの方の悩みを解決できる記事になっています!
この記事では、現役のエンジニアがバックエンドエンジニアの仕事内容や今後の将来性、バックエンドエンジニアになる方法について解説します!
記事を読めば、バックエンドエンジニアの仕事内容やスキルについて理解できますよ!
それでは、見てみましょう!
- バックエンドエンジニアに興味がある人
- バックエンドエンジニアに必要なスキルを知りたい人
- バックエンドエンジニアになる方法を知りたい人
目次
バックエンドエンジニアの仕事内容とは
バックエンドエンジニアとは、WebサイトやWebアプリケーションの「裏方の役割」をします。
「裏方の役割」とはなんでしょうか。
マークアップエンジニアやフロントエンドエンジニアがWebアプリケーションの見た目(UI)を実装するのに対して、バックエンドエンジニアはWebアプリケーションのサーバー側の処理、データベースの操作などを行います。
例えば、Amazonなどのショッピングサイトで買い物をするときに、カートに商品を入れて「購入ボタン」を押しますよね。その後に、決済が処理されて商品の購入が完了します。
この「決済」は、サーバーという場所で処理されます。そして、その機能を作るのがバックエンドエンジニアです。
また、商品をカートに入れた後、購入せずに閉じるボタンを押します。そして、再度画面を開くと、カートに以前入れた商品が入っているのに気づくと思います。これは「データベース(DB)」という場所にデータが保存されているためです。
この「データベース(DB)に情報を保存する」処理もバックエンドエンジニアが実装しています。
職種 | 仕事内容 |
フロントエンドエンジニア
マークアップエンジニア |
Webサイト、Webアプリケーションの見た目(UI)を担当する |
バックエンドエンジニア | Webサイト、Webアプリケーションの機能、データベースの処理を担当する |
また、扱うプログラミング言語も異なります。
フロントエンドエンジニアやマークアップエンジニアが「HTML&CSS」「JavaScript」を使うのに対して、バックエンドエンジニアは「Ruby」「PHP」「Go」などのプログラミング言語を使用します。
扱うプログラミング言語や技術も異なるので、全く別の職種と理解しておきましょう。
まとめると、バックエンドエンジニアの仕事内容は「Webアプリケーションのサーバー側の処理を実装する」ことになります。
バックエンドエンジニアに必要なスキルとは
では、バックエンドエンジニアが必要なスキルを見てみましょう。
- バックエンドのプログラミング言語
- Webサーバーの知識
- アプリケーションサーバーの知識
- データベース
- API
- 認証・認可の仕組み
- アプリケーションアーキテクチャ
- テストの知見
バックエンドのプログラミング言語
バックエンドエンジニアが使う主要なプログラミング言語は次の通りです。
- Ruby
- PHP
- Python
- Go
- Scala
- Node.js
- Kotlin (サーバーサイド)
特に「Ruby」や「PHP」は学習しやすいので、初心者におすすめのプログラミング言語です。私も最初に始めたのは、「PHP」でした。PHPは以前はかなり人気もあり、多くの企業で使われていました。全盛期ほどではないですが、今もLaravelや、PHP7などの新しい技術が最注目されています。
「Ruby」は今でも多くの企業で使われています。とくに「Ruby on Rails」というフレームワークは人気です。スタートアップ企業から大手のWeb系企業で使われているので、求人も多い傾向です。
GoやScalaは静的型付け言語と呼ばれ、より安全にプログラミングができる機能が備わっています。
「静的型付け言語」とはプログラムが実行される前に、プログラムの整合性や合理性を担保する仕組みをもったプログラミング言語です。
具体的には、
- Java
- Kotlin
- Go
- Scala
- Swift
などが静的型付け言語です。
対して、「動的型付け言語」とはプログラムが実行されるタイミングでプログラムの整合性をチェックします。そのため、プログラムが実行されるまでバグに気付きづらいです。
具体的に動的型付け言語は、
- JavaScript
- PHP
- Ruby
- Python
などです。
両者ともメリット、デメリットがあるので覚えておきましょう。
種類 | メリット | デメリット |
動的型付け言語 |
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静的型付け言語 |
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個人的な意見にはなりますが、未経験からWebのバックエンドエンジニアを目指すのであれば、「Java」はおすすめできません。
「Java」は、SESという客先常駐を行うIT企業に多く使われています。
「未経験者歓迎!」と謳って初心者を集めて、ろくに教育をしないまま客先企業に派遣して、派遣先で地獄を見るというのがITエンジニアあるあるです。全てのSES企業がそうとは言いませんが、かなり運に左右されます。
これからWebエンジニアを目指すのであれば、上記で挙げたプログラミング言語から始めるといいでしょう。特にRubyがおすすめですよ!
- 「Webアプリケーションコース」… Ruby on Rails でオリジナルサービスを開発
- 「PHP/Laravelコース」 … PHPとLaravelを学んでオリジナルサービスを開発
Webサーバーの知識
Webサーバーとはクライアント(ユーザー)から送られたリクエストに対して何かしらの処理をしてレスポンスを返すサーバーです。Webサーバーの役割は次の通りです。
- HTML、CSS、JavaScript、画像などの静的コンテンツを返す
- 動的コンテンツが必要な場合は、アプリケーションサーバーへリクエスト(要求)する
ここで言う静的コンテンツとは「誰にでも同じ内容のもの」と考えましょう。
例えば、ブログにアクセスすると記事の内容が見れますよね。これは日本中、世界中の人が同じ記事を見ています。一人一人異なる内容だと困ってしまいますよね。
このようにWebサーバーは「静的コンテンツ」を返すサーバーと理解しましょう。
アプリケーションサーバーの知識
アプリケーションサーバーは簡潔に言うと、「動的コンテンツ」を返すためのサーバーです。
先ほど、Webサーバーの役割を見ました。
- HTML、CSS、JavaScript、画像などの静的コンテンツを返す
- 動的コンテンツが必要な場合は、アプリケーションサーバーへリクエスト(要求)する
アプリケーションサーバーは、Webサーバーからリクエストを受けて「動的コンテンツ」を返します。
動的コンテンツとは、「アクセスするたびに異なる内容のもの」です。
例えば、ショッピングサイトなどで「マイページ」にアクセスしたときに自分の個人情報が確認できます。ここでもし、アクセスした全員が同じ情報だったら困りますよね。個人情報は一人一人違うので、ユーザーごとに異なる情報を表示しなければなりません。
アプリケーションサーバーでは、リクエストがあったものに対して動的に内容を変えて返します。
「動的に内容を変えて返す」ために、サーバー内でプログラムが実行されています。
そして、その「プログラム」は上記にあげたバックエンドのプログラミング言語で実装されています。
- Ruby
- PHP
- Python
- Go
- Scala
- Node.js
- Kotlin (サーバーサイド)
つまり、アプリケーションサーバーとは「バックエンドのプログラミング言語でプログラムされ、動的コンテンツを返すサーバー」と理解しておきましょう。
データベース
データベース(DB)とは「情報を保存する」ための技術です。特定のデータを永続的に保存し、必要になったときに取り出して使います。
例えば、ショッピングサイトのマイページで名前や住所などのユーザー情報が必要になったら、データベースから取り出して表示します。
データベースもいくつか種類があります。バックエンドエンジニアが使う主要なデータベースは次の通りです。
- MySQL
- PostgreSQL
- Mongo DB
初心者の人は、「MySQL」から始めましょう。
MySQLは多くのサービスで使われ、歴史も長いので、ドキュメントや学習教材も豊富です。
前述した「Ruby on Rails」などのWebフレームワークとの相性もいいので覚えておきましょう。
API
APIとは「Application Programming Interface(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)」の略で、「プログラム同士をインターフェースを通じで繋げる機能」です。
ここで言う「プログラム」とは前述したプログラミング言語などで作られたアプリケーションです。
「インターフェース」とは日本語で「接点」を意味します。
つまり、「あるプログラムと別のプログラムを結び付ける(接点をもつ)ための仕組み」がAPIです。
例えば、自分のWebサイトでインスタグラムの写真を載せたいとしましょう。インスタグラムの写真はFacebookが管理しているデータベースに保管されています。当然ながら私たちが直接、Facebookのデータベースにアクセスすることはできません。セキュリティー上、限られた社内の人間しかアクセスは不可能です。
では、どうやってインスタグラムの写真を取得すればいいのでしょうか。
Facebookは、私たちがインスタグラムの写真を取得できるようにインスタグラムのAPIを提供しています。これは、誰もがアクセスできるプログラムです。
そのAPIを通じて、写真を取得し、自分のWebサイトへ表示させることができます。
これは、TwitterやGoogleも同様です。APIを利用すれば、Google MapやTwitterの投稿を自分のWebサイトへ表示できます。
このように、APIという仕組みを利用することでプログラム同士が繋がり合い、一つのサービスを提供できるのです。
バックエンドエンジニアは、自社向けのAPIを作ったり、インスタグラムAPIのように不特定多数に向けてのAPIを作ります。
APIの仕組みは必ず覚えておきましょう。
認証・認可の仕組み
「認証・認可」とは、Webアプリケーションのログイン周りで必ず必要になる技術です。
どのWebアプリケーションでも、ログイン機能は存在しています。
私たちが普段何気なく使っている、会員登録やログインはバックエンドエンジニアが作っています。
「認証」とはログインしたユーザーが誰であるかを特定することで、「認可」とは特定の権限を誰かに与えることです。
「認証・認可」の仕組みを実装したり、改修することは多々あるので覚えておきましょう。
アプリケーションアーキテクチャ
バックエンド向けのアプリケーションをつくるときに、「アーキテクチャ」の知識は必須です。
「アーキテクチャ」とは日本語で言うと「構造」ですね。
バックエンドエンジニアは、アプリケーションの構造を考えなければいけません。
具体的には次のようなアプリケーションのアーキテクチャがあります。
- MVCパターン
- レイヤードアーキテクチャ
- ヘキサゴナルアーキテクチャ
- クリーンアーキテクチャ
初心者の人は、MVCパターンから学びましょう。MVCは基本的なアーキテクチャパターンです。
テストの知見
バックエンドのアプリケーションは様々なビジネス要件が絡むので複雑になりがちです。
そのため、品質を担保するためにテストは必須となっています。
テストを書かないサービスも時折ありますが、テストは基本的に書いた方がいいです。
テストの種類はいくつかあります。
- 単体テスト
- 結合テスト
- 機能テスト
- 統合テスト
など。
その他にも、テストを組み込んだ開発手法として「TDD」というものがあります。
「Test-Driven Development」と言い、テストを先に書いてからコードを書くという手法です。
前述したRuby on Railsの開発現場では、よく使われるので覚えておきましょう。
バックエンドエンジニアの年収は?
バックエンドエンジニアの年収は、どのくらいでしょうか。バックエンドエンジニアを目指す人は気になるところでしょう。
複数転職サイトなどを見ると、バックエンドエンジニアの年収は500〜700万円程度とされています。
実際に、「doda」を見ると給与設定が500万円〜1000万円が多く見受けられます。
引用元: doda
日本の平均年収と比べると、高い傾向です。
私の経験上、スキルや経験値の高いバックエンドエンジニアはもっと高くなると思います。
なぜなら、バックエンドエンジニアは機能要件やアーキテクチャの設計など、高度なスキル要するからです。
エンジニアは完全に実力社会なので、スキル次第では高収入を狙うことも可能です!
バックエンドエンジニアの今後の将来性は?
バックエンドエンジニアは今後も活躍が期待されるでしょう。
なぜなら、多くの企業は今後もIT化やサービスを展開するため、プログラミングができる人材が必要とされるからです。バックエンドエンジニアはサービス立ち上げの初期フェーズから、保守フェーズまで多岐に渡って活躍を期待されます。そのため、今後もバックエンドエンジニアの需要は高くなります。
さらに現在、日本のIT業界は深刻な人手不足に陥っています。実際に、経済産業省のデータによると、2025年には約40万人、2030年には約45万人が不足すると試算されています。
労働人口が年々減少しているのも関わらず、企業はITへの投資をするため、エンジニアの需要が高くなっているのです。
求人サイトでもバックエンドエンジニアの需要が高いのがわかります。実際に、私の周りでもバックエンドエンジニアを探している企業はたくさんいます。
これからバックエンドエンジニアを目指す人は、上記で挙げたスキルを参考にして、プログラミングを始めてみましょう。そして、新しい技術を常にキャッチアップしていけばエンジニアの価値を高め続けられます!
バックエンドエンジニアになるためには
バックエンドエンジニアになるためには、上記であげたスキルを身につける必要があります。
- バックエンドのプログラミング言語
- Webサーバーの知識
- アプリケーションサーバーの知識
- データベース
- API
- 認証/認可の仕組み
- アーキテクチャの知識
- テストの知見
Progateなどのプログラミング学習サイトを活用すれば、簡単にプログラミングを始められますよ!「Go」や「PHP」「Ruby」を学べるので試してみてください!
次に実践として、ポートフォリオやアプリを作りましょう。
アウトプットすることでプログラミングをより理解できます。
基礎ではプログラミング言語の特徴や使い方を学び、実践ではアウトプットすることで効率的にプログラミングを習得できます。
エンジニアになるための具体的なステップは次の記事で解説しているので、参考にしてくださいね!
最短でバックエンドエンジニアになりたい人は
最短でバックエンドエンジニアを目指すひとは、プログラミングスクールに行きましょう!
独学でも勉強できますが、時間がかかるのは事実です。
実践的なスキルをつけるにはプログラミングスクールの方が効率的です。
なぜなら、プログラミングスクールだと実践的な課題をやったり、プロのエンジニア講師にいつでも質問できるので独学よりも早く習得できるからです。
初心者の頃は、エラーに遭遇すると挫折しやすいです。プロに教わった方が自分で調べるより遥かに効率的です。
例えば、TechAcademyだとバックエンドエンジニアに必要な技術を体系的に身につけられます。
- 「Webアプリケーションコース」… Ruby on Rails でオリジナルサービスを開発
- 「PHP/Laravelコース」 … PHPとLaravelを学んでオリジナルサービスを開発
すぐにバックエンドエンジニアに転職した方は検討してくださいね!
まとめ
この記事では、バックエンドエンジニアについてまとめました。
バックエンドエンジニアは今後の将来性も高く、需要の高い職種です。バックエンドエンジニアに転職して、スキルアップすれば高収入も狙えるでしょう。
バックエンドエンジニアを目指す人は、まずはプログラミング学習を始めましょう!
今ではたくさんのプログラミング学習サイトや本があります。実際にコードに触れると、プログラミングの雰囲気を掴めますよ!
皆さんがエンジニアになれるのを応援しています!